※本記事は
オンライン表彰式を知る1 〜オンライン表彰式のメリットとデメリット〜
を併せて読んでいただくことがお奨めです。
本記事では、表彰式のメインイベントである授賞場面で、いかにしてスタッフの「モチベーションの維持と向上」と「学習」を高めるかを考えてみます。
授賞場面の役割は本質的には受賞者と会社間、受賞者とその他のスタッフ間の意思疎通、相互理解を促進して、信頼や信頼の関係、絆を深めることです。
そのために、まずは授賞場面では、会社の方向性に沿って成果を出した受賞者を盛大にもてなしましょう。
これは、会社が成果を出した人をしっかり認識しているというメッセージになりますので、非常に重要です。
もてなし方は、金一封、旅行、トロフィーの授与が一般的ですが、 さらに社長様や直属の上司の方から労いの言葉を直接かけるのも受賞者にとっては嬉しいはずです。
なぜなら、結局のところ人の感情を最も動かすのは、人と人の気持ちの触れ合いだと思うからです。
そうして、結果として受賞者が、「この会社で働いていて良かった」、「これからも働き続けたい」と思ってもらい、モチベーションの維持、向上が図れれば良いと思います。
また、そのような状況が生まれれば、他のスタッフもその授賞場面を見ることで自ずと、「成果を出せば、認められる。」、「次は、自分の番だ」というようにモチベーションが上がるのではないでしょうか。
ただ、授賞式をオンラインで行う上で考慮することがあります。
それは、やはりオンラインのデメリットである、盛況感、没入感、一体感が出しづらいという点です。
確かに、盛況感のない、または参加者の注意が散漫するような授賞場面では、せっかくの表彰式が台無しになってしまいます。
そこで私が提案したいのが、「参加型」の学習の場を設けることです。
「参加型」とは、例えばオンライン会議上のチャット機能を使って、参加者の方々から様々な質問をオンタイムで募って、その質問の中から選んで回答するという形式、または同僚の方がサプライズでプレゼントを用意してオンタイムで贈呈する形式などです。
学習の場とは、受賞者が会社に貢献する成果を上げたその背景にある業務の取組み方、習慣、動機を、その他のスタッフに伝える機会のことです。
成果を出した受賞者から学びを得るということは、他のスタッフにとって、ひいては会社にとって非常に有益になるはずです。
例えば、受賞者が売上成績を向上させた方法、業務改善させた考え方や視点の持ち方、または成果を上げた習慣などを、その他スタッフに伝えるのです。
そして、そこで学んだことを、その後各々の業務、取組みに活かせば、会社にとって大きなプラスとなるはずです。
この学習の場を「参加型」に企画することで、先に挙げたオンラインのデメリットを克服するのです。
※デメリットについてはオンライン表彰式を知る1 -オンライン表彰式のメリットとデメリット-をご参照ください。
オンライン開催のメリットの一つは、インターネットの環境さえあれば、居所に関係なく参加が簡単にできることですので、是非、皆さんでこのメリットを活かした企画を考えて「参加型」の学習の場を設けてみてください。
あとオンラインならではの企画としては、表彰式後に懇親会を開催することも良いかもしれません。
オンラインであれば、例えば場所の問題、時間の問題で普段は中々合うことのできないスタッフ同士でも、同じバーチャルの空間に集まって懇親を深めることができます。
世間では、コロナの影響でオンライン飲み会をする方が激増していますので、割と抵抗感なくワイワイガヤガヤと楽しめるのではないでしょうか。
このようにオンラインでも、表彰式の目的である、会社とスタッフの良好な関係性の構築を図る、
つまり、なぜ仕事をするのかという意義を伝えることや、その成果を分かりやすく確認することは十分に達成できます。
また、今回ご説明したように、スタッフのモチベーションの維持と向上と学習の場にすることもできます。
オンライン表彰式をしっかりと企画・運営できれば、スタッフ同士が交流を深め、お互いを理解することができ、結果として会社とスタッフ及びスタッフ同士の間に一体感が育ちます。
感染症による環境の変化をプラスに変えるためにも、是非オンライン表彰式を実施してみてください。
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