表彰記念品や周年記念品の英語表記について
表彰記念品や周年記念品を作る際、「◯位」や「◯周年記念」を英語表記にされることも多くみられます。
外資系や海外の代理店向けの表彰などグローバルな表彰記念品ではマストです。
デザイン的な視点から見ても、デザインの幅が広がったり使用できるフォントが増えたりなどのメリットはあります。
周年記念品に特化して考えると、周年記念ロゴを作る際も英語を用いることが多いため、使用する企業も増えています。
ただ、その際に「数字の後ろに、なんとつければ正解?」と迷うケースもありますよね。
そこで今回は記念品の英語表記について、お伝えいたします。
本ページの内容はガラス製やアクリル製の表彰盾に入れる文言を前提にしたルールです。
ただ、紙の表彰状にも応用出来ます。
また、ルールと言っても、必ず守らなければならないという決まりではないため、参考程度にしていただければ幸いです。
英語の場合の数字表現について

まず最初は英語の数字表現についてです。
英語の場合、通常は数字の数え方は一貫したパターンに従います。
基本的には下記の通りです。
● 基数 (1、2、3、…)
数値表現の際に1桁の単位となる数字を基数と言います。
日本で製作する場合は、わかりやすくアラビア数字を用いることが多いです。
例:10進法の場合、 0、1、2、3、4、5、6、7、8、9の整数。
ですので、日常で使っているアラビア数字を使えば問題ございません。
● 序数 (1 番目、2 番目、3 番目、…)
物の順序を示す数字を序数と言います。
表彰記念品などで順位をつける場合に用いられる表現です。
英語の発音を基に表記します。
1〜3の場合は、First→1st(数字+末尾の2文字)、Second→2nd、Third→3rdの様につけていきます。
4以降は、Fourth→4thの様にthをつけていきます。
例:
1 番目: 1stもしくはfirst
2 番目: 2ndもしくはsecond
3 番目: 3rdもしくはthird
4 番目: 4thもしくはfourth
5 番目: 5thもしくはfifth
など。
基本的に2桁以上も同様です。
22番目:22ndもしくはtwenty-second
の様になります。
ただし、11、12、13については、注意が必要です。
11番目:11thもしくはeleventh
12番目:12thもしくはtwelveth
13番目:13thもしくはthirteenth
の様にthとなります。
また、順位をつけずに表彰ごとにグループ分けをするパターンもあります。
このケースの場合、ある一定の基準をクリアした人がその賞をもらえるという設定にすることが多いです。
例:
一番上の基準をクリアした場合:Gold Prize(金賞)
二番目の基準をクリアした場合:Silver Prize(銀賞)
三番目の基準をクリアした場合:Bronze Prize(銅賞)
● 10の倍数
主に周年記念品や永年勤続表彰(記念)などで用いることが多い表現となります。
例:
20th, 30th, 40th, 50th という様に序数での数字表記がよく用いられます。
もしくは下記の様に英語で用いるケースも稀にあります。
20の場合: twenty
30の場合: thirty
40の場合: forty
50の場合: fifty
表彰記念品に使用される英語タイトル

続いて、英語のタイトルについてお伝えします。
表彰記念品のタイトルや文言に、よく使用される英語表記は下記の通りとなります。
Award(アワード):賞
基本的には、会社名や製品名、サービス名+Awardの組み合わせが多いです。
審査員や審査基準を設けた上で、熟慮の末に表彰される賞を指すことも多いです。
例:Makeone Awards 2024(会社名+賞+年度)、Trophy Awards 2025(製品名+賞+年度)など
その他、汎用的なAwardの使い方は下記の通りです。
最優秀賞:Best Award(ベストアワード)、MVP Award(エムブイピーアワード)など
優秀賞:Excellence Award(エクセレンスアワード)など
特別賞:Special Award(スペシャルアワード)など
最優秀個人賞:Best Individual Award(ベストインディビジュアルアワード)、MVP Award(エムブイピーアワード)など
個人賞:Individual Award(インディビジュアルアワード)、Personal Achievement Award(パーソナルアチーブメントアワード)など
その他:Grand Prix(グランプリ)は大賞はフランス語になりますが、よく用いられます。
Prize(プライズ):賞
一般的には、その賞に付随して与えられる「賞金」や「商品」を指して使われることもある表記の仕方です。
ですが、順位などを表す時に使用することもあります。
競争で優秀な成績をおさめた者に与えられる賞という使い方が一般的かもしれません。
例:Gold Prize(金賞)、first prize(1等賞)、grand prize(最優秀賞)など
その他、Achievement(アチーブメント):実績、Contribution(コントリビューション):貢献など
Achievementは達成、偉業、業績などで用いることが多いです。
表彰盾や表彰状でよく用いられます。
タイトル部分で使われることから本文でも使われるなどよく用いられる英語です。
表彰状、賞状:Certificate of Achievement
優れた業績(成果、偉業):Outstanding Achievement
Contributionは貢献ということで、永年勤続表彰や貢献度を測る表彰に用いられます。
Awardとの組み合わせもよく用いられます。
貢献に対しての(したことへの)表彰:Contribution Award
周年記念品や創立記念品に使用される英語タイトル

最後に周年記念品や創立記念品の英語表現についてとなります。
周年記念品の場合は、序数(数字)+「Anniversary」で記載されることが多いです。
これは創立記念品や創業記念品、設立記念品も同様です。
例:
5周年:5th Anniversary
10周年:10th Anniversary
20周年:20th Anniversary
30周年:30th Anniversary
40周年:40th Anniversary
50周年:50th Anniversary
60周年:60th Anniversary
70周年:70th Anniversary
80周年:80th Anniversary
90周年:90th Anniversary
100周年:100th Anniversary
110周年:110th Anniversary
120周年:120th Anniversary
125周年:125th Anniversary
130周年:130th Anniversary
日付に用いる英語表記
周年記念品の文言では、◯◯以来という意味を込めた[Since]もよく用いられます。
例:
Since1991(1991年〜)
その他、応用するなら
あえて、創立記念品や創業記念品を英語で表記したい場合は、下記でも表すことが可能です。
創立記念:Anniversary of Foundation
創業記念:Anniversary of the Foundation of the Company
設立記念:Establishment Anniversary
例えば、中途半端な年数での周年の場合も、序数で説明した通りのものと組み合わせます。
周年記念品を作らなくても周年イベントの際には使用する表記です。
例:
1周年:1st Anniversary
11周年:11th Anniversary
22周年:22nd Anniversary
33周年:33rd Anniversary
101周年:101st Anniversary
102周年:102nd Anniversary
103周年:103rd Anniversary
104周年:104th Anniversary
111周年:111th Anniversary
112周年:112th Anniversary
121周年:121st Anniversary
また、周年表記(Anniversary)を略したい時は「Anniv」と用いることもできます。
しかし、企業の周年記念品の製作の際に、略すことは少ないです。
正式な記念品として失礼のない様に正式表記をするという慣わしかもしれません。
会社名を英語にする場合
一見簡単そうに見えて迷いがちな部分が会社名です。
基本的には会社名(英語もしくはローマ字)+株式会社と表記します。
ただ、実際に表記してみようと思うと細かい部分でひっかかります。
日本語のローマ字表記は2種類!?
日本語を英語表記するとしたら、ローマ字にするパターンが殆どです。
メイクワンの様に元々英語を日本語表記にしている会社名なら、そのままMAKE-ONEの様に英語に返せば良いです。
しかし、元々日本語の会社名の場合、ローマ字にします。
ここで一つ気づきにくい部分なのですが、実はローマ字の場合、ヘボン式と訓令式の2つがあります。
ヘボン式:「し」の場合、「Shi」と表記。発音がイメージしやすく、パスポートや出版物などの公式のものによく用いられる。
例:「しゃ」→「Sha」、「ち」→「Chi」、「ふ」→「Fu」、「づ」→「Zu」など
訓令式:「し」の場合、「Si」と表記。覚えやすく文字数を節約できる。小学校などで最初に習う表記方法。
例:「しゃ」→「Sya」、「ち」→「ti」、「ふ」→「Hu」、「づ」→「Du」など
この様に2つあり、キーボード変換だと「づ」など以外はどちらにも対応できてしまうので、気づきにくい部分です。
表彰記念品の英語表記の際、大抵の場合はヘボン式を用いることが多いです。
株式会社や団体を英語表記する場合
会社名を英語表記する場合は下記になります。(一例です)
自社名を明記する場合、株式会社などは略称を用いるケースもあります。
日本語表記 | 英語表記 | 略称 |
株式会社 | CompanyまたはCompany Limited※1 | co.またはCo., Ltd |
法人(会社、組織、団体) | Incorporated | Inc. |
合同会社 | Limited Liability Company | LLC |
※1:「Company Limited」は「有限責任の会社」という意味で、責任が制限されている会社のことを指します。 国によって異なりますが、日本含むアジアの国はこの表記が多いです。
例えば、
「お茶の水株式会社」という会社があった場合、
ヘボン式ローマ字+株式会社:Ochanomizu Co., Ltd
訓令式ローマ字+株式会社:Otyanomizu Co., Ltd
の様に表記します。(一例です)
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