いつもは深く考えずに使う「表彰状」等の言葉ですが、実は使用用途や送る相手により異なります。
また、文言や表記においても、授与や授賞、贈呈など、どの言葉を選べばいいのか迷いがちです。
今回の記事は、そんな不安や悩みを解消できる記事となります。
表彰状と賞状、感謝状との違い
表彰状、賞状、感謝状は、一般的に下記の通りに分けます。
・表彰状
企業・法人や公的機関・団体から、社員や職員等の部内関係者への功績・実績を讃える場合に授与する賞状のこと。
補足→もしも、殉職者や他界した功労者への遺業を表彰する場合、「顕彰状」が送られます。
・賞状
大会やコンクール、コンテスト等、優秀者への賞が設定されている場合にこれらの賞を獲得した者に対して授与・贈呈される書状のこと。
・感謝状
主に特定の責務のない市民や部外者の善意ある協力に対し、労苦や貢献に謝意を示す場合に用いる賞状のこと。
補足→企業の場合、社外の代理店表彰や会員への感謝を伝える時に用いられることがあります。
紙に印刷する(した)表彰状、ガラスやアクリル製などにプリントする表彰盾など、どの素材にも共通の認識としてお使いいただけます。
表彰状や賞状、感謝状を作成する際のタイトルや文言の参考になれば幸いです。
文言について-「授与」「授賞」「贈呈」の違いは?-
文言についても、細かく異なる部分があります。
よくある例として、「授与」「授賞」「贈呈」をどう使い分けるかで迷うというお声を聞きます。
まず、簡易的にまとめると
「授与」や「授賞」は授けることを指し、基本的には上の立場から下の立場の方に渡す時に用います。
「贈呈」は差し上げることを指します。同等の立場の方に使われるケースが多いです。
その上で、それぞれには下記の意味があります。
表彰を授ける場合の表記
「授与(じゅよ)」
意味は授け与えること。主に公的機関や企業・法人などの内部・社内表彰等を行う際や学校から卒業証書や学位を授与する際に用います。また、代わりに「授ける」というワードを用いることもあります。
「授賞(じゅしょう)」
賞を授けること。一般的には表彰状に表記する事は少なく、サイトや社内報などの活動履歴として残す際に用いることが多いです。
「贈呈(ぞうてい)」
物を差し上げるまたは物を贈ること。主に社外や部外表彰の際に用いる表現。社外や部外の協力者や市民に対する「感謝状」に用いる事が多いです。
表彰する側の場合、上記のポイントを抑えれば問題ございません。
具体的な文言・文例はこちらをご欄下さい。
また、補足としては、授賞(じゅしょう)と同じ読み方である受賞(じゅしょう)は受け取る側の表現の仕方となります。
同じ読み方ながらも真逆の意味になるため、表記ミスなどには注意が必要です。
こちらもWebサイトやSNSなど、受賞履歴として表記する際に用いることが多いです。
詳しくは、下記の項目で説明します。
受け取った側の視点で見る文言
自社や自分が表彰受けた場合、賞歴を記す時に困ったら下記をご参照下さい。
特に広報活動や営業活動時に役立つ情報かと思います。
表彰を受けた場合の表記
「受位」:位階を受ける事。
「受勲」:勲位・勲等を受ける事。
「受段」:段位を受ける事。
「受級」:等級を受ける事。
「受爵」:爵位を受ける事。
「受章」:勲章、褒章・記章及び章記を受ける事。
「受彰」:顕彰、褒彰、表彰及び、表彰状を受ける事。
「受賞」:○○賞などの賞および賞状を受ける事。
「授償」:報償等を受ける事。
「受杯」:○○杯などの杯の伴う表彰(優勝や準優勝以外)を受ける事。
「拝受」:適当な表現がなく、謙譲した呼称の場合。
「受領」:その他、適当な表現がない場合。
迷った場合は、受賞や拝受、受領を使えば特に問題はありません。
以上、表彰状、賞状、感謝状のそれぞれの違いから、文言で迷うポイントの「授与」「授賞」「贈呈」などの説明でした。
表彰を受けた場合の表記なども、その場面になると必要になるためぜひご活用いただければ幸いです。
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