今回は当社オリジナルのアップサイクル記念品の誕生までの話をします。
まず、製作のきっかけは当社の長年の課題でした。
製作上、避けることのできない「“キズが付いたクリスタルガラス”を廃棄せずに済む方法は無いものか?」という思いから、当社のクリスタルガラス廃棄ゼロ・プロジェクトはスタートしました。
そして、試行錯誤を幾度も重ねた結果、“キズがついた”、“欠けた”または“彫刻を失敗した”という理由で表彰記念品として使用ができなくなったクリスタルガラスを『粉砕してレジンに封入する製品』を開発することに成功しました!
ただ、ここに至るまでには紆余曲折がありました。
①廃棄予定のクリスタルガラスの再利用
最初の課題はクリスタルガラスの輝きを残したまま砕く方法でした。当初は粉砕機械の導入を検討しましたが、機械を使うと粉砕箇所が白濁してしまい輝きが残らないことが分かりました。
そこで試行錯誤を何度も繰り返し、手作業でクリスタルガラスの輝きを残したまま砕く方法を見つけ出しました。
②クリスタルガラスの輝きを引き立てるレジンへの封入・着色
次に、クリスタルガラスを封入するためのレジンの着色について実験を繰り返しました。レジンには、クリスタルガラスにはない特徴として着色の自由度が挙げられます。
その特性を活かすためにクリスタルガラスの輝きを引き立てる着色加減とレジンの色の選択を何通りも試しました。透明性を保たなければ中のクリスタルガラスが引き立ちません。しかし、着色が薄いとレジンの持つ味わいが表現できません。そして、ガラスの輝きが引き立つ色は何色なのか?光を通した時に綺麗に見えるのは何色なのか?など、こだわり続けました。
そうして選ばれたのが「緑、黄色、青、ピンク」の四種類で、また着色レジンを多重構造の状態で封入しています。
③完成度を引き上げる研磨による仕上げ
試行錯誤の末、遂に完成しました。ただ、最後の問題としてレジン特有の表面張力による凸凹が気になりました。
レジンの味わいの一つではあるのですが、透明性がイマイチ感じられない様な気がしました。
そこで透明性を引き出す最後の仕上げとして、固体化したレジンを丹念に手作業で研磨をすることにしました。
手作業で磨いていると、どんどん輝きが出ます。 そして、作っている時の楽しさにもなっています。
透明性を引き出すことに成功したと同時に副産物も生まれました。
実際に触っていただくとわかるのですが、この一手間により滑らかな質感を実現しました。
結果、製品としての完成度が大幅に高まりました。
④まとめ
こうしてガラスを砕くところから、封入、研磨と全行程を手作業で行うメイクワンらしいアップサイクル・クリスタル製品が出来上がりました。
多方で、昨今ESGやSDGsで環境問題の解決としてリサイクルによる廃棄物削減がクローズアップされているように、地球の持続可能性を考えた時、このアップサイクル・クリスタルガラスの製品化は時代に沿ったものとも言えます。
この機会に是非メイクワンのアップサイクル製品を貴社での表彰や記念イベントでのご活用のご検討を頂ければ幸いです。
製品購入はこちらから
https://www.kinenhin-m1.jp/products/pw-r-72×22/
当社のクリスタルガラス廃棄ゼロ・プロジェクトは始まったばかりです!メイクワンのちょっとしたSDGsにこれからもご注目ください。
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